神戸海星病院は、「国や文化を超えて患者を尊重し、知識・技術・思いやりを基盤に安全で、卓越した看護実践を革新していく、生き生きと活動する看護師」が当院の求める看護師です。
当院の「愛と奉仕(Love and Service)」の理念に基づき、国や文化を超えた 全人的医療、患者の人権尊重、質の高い看護サービスを提供できる看護職員の 育成と発展を目指す。
医療・社会のニーズに応じ、当院の地域医療・看護における使命を推進するた め、プロフェッショナルとしての自覚を養い、看護実践能力を向上させる。
個人のニーズの多様化、医療・福祉の変化から看護が担う役割も大きくなっています。看護に求められる質の高い看護を提供するために、個々の職員のキャリア開発を促進し、当院における専門分野の強化と社会の変化に対応できる教育システムを設けました。
職員の発達段階を第1段階:卒後1年目(新入職者)、第2段階:卒後2年目~4年目、第3段階:卒後5年目~7年目、第4段階:卒後8年目以上とし、現任教育の統一を図ります。根拠に基づいた質の高い看護を提供し、かつ看護職員が看護を探求でき、専門職業人としての自己実現を充足させる自己研鑽が図れる自立した看護職員の能力開発育成を目指します。
当院では、副看護師長(教育担当)を中心にナビゲーター(副看護師長を補佐し、新入職看護師教育、継続教育の担当者)が、サポーター(実地指導者)とともに新入職看護師の育成支援を図る体制を整えています。教える側、教えられる側双方の看護力を生かし、共に学びともに成長できる教育体制を目指します。この体制は、新卒看護師のみならず既卒看護師においても、サポート体制を設けることで、患者様への看護の質の保障につないでいます。同時に、新入職看護師にとっても、安心して仕事が行える職場環境となっています。
副看護師長(教育担当) |
教育委員になります。職員、学生の教育全般に対し、教育計画を企画立案し スタッフへ役割分担します。(臨床指導も含む) |
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ナビゲーター |
研修企画に従い、集合研修の実施と新入職者の進捗状況を把握し、評価を行います。 また、サポーターと共に教育の調整も行います。 |
サポーター |
一定期間、新入職者と共に勤務します。ナビゲーター、教育担当副看護師長のフォローを受けながら、 シャドーイング、逆シャドーイング、フォローイングを実施し、新入職者と共に看護を行います。 |
新入職者は、サポーターの後を影のように付き添います。
サポーターの行う全ての看護実践(観察、ケア、患者との関わり等)について学び、
共に出来る事は一緒に行います。単独での実践は行わないのですが、1人で出来る事を徐々に増やしていきます。
看護実践の場において、必ずサポーターが見守ります。
新入職者の担当する患者の看護実践をサポーターも共に行うが、
サポーターは別の患者を受け持っても良い。新入職者が出来る事を可能な限り実施させ、
患者に安全・安心なケアを提供出来ているか、サポーターは確認します。
新入職者は、独立して担当患者の看護実践を行いますが、
サポーターが常にサポート出来る体制です。
新人看護職員として職場に適応し、看護に必要な基本的知識・技術・態度を身につけられるよう研修を行っています。
採血・検体取扱い、12誘導心電図、静脈点滴注射、
急変時の看護、フィジカルアセスメントなど
同期が集合し、共同作業を通して、今抱えている悩みを
表出する機会としています。
半年の振り返りを行い、できていることを確認し、今後の課題を考えます。 また、技術修了式を行い、新人看護職員を示すグリーンストラップから ブルーのストラップに代わります。
同期が集合し、共同作業を通して、今抱えている悩みを
表出する機会としています。
1年間の振り返りを行い、次年度の課題を明確にします。
「キャリアアップファイル」は、自らの学びを言語化した成長の記録です。
振り返りながら、学びを深め自己のキャリア形成に活かします。
卒後2年目から4年目までを対象とした研修です。
第1段階で習得できなかった技術の補足やメンバーシップ、リーダーシップ導入研修があります。
ケーススタディやリフレクション研修では、かかわった患者の事例をまとめることで看護の振り返りを行い、
自己の看護観を明確にします。
対象は、卒後5から7年目が目安になります。患者の意思決定支援など看護実践能力を養います。
対象は、卒後8年目以上が目安です。
臨床倫理などを学び医療チームにおけるモラルを高めることやリーダーシップの発揮を目指します。
医療チームの一員として、看護助手に求められる役割を理解し、具体的に行動がとれることを目標として研修を企画しています。
チーム医療や接遇、日常生活援助技術などを学びます。
教育的役割(サポーター、ナビゲーター、インストラクター)を担うために必要な知識・技術などを身につける研修となっています。
役割準備研修とフォローアップ研修があります。
日頃の看護を研究的視点でまとめ論理的な思考を養います。講義や個別指導を受け、看護研究をまとめます。
当院の看護に必要な専門分野の看護を専門・認定看護師の講師から学び、自己のキャリアアップにつなげる研修です。